『Concourse CI/CD Meetup Tokyo #3』に参加してきたので、そのまとめを書く。遅刻して最初の発表を聞けなかったので、チラシの裏レベルのレポート。発表資料などが上がり次第更新する。
Concourse Update (Etourneau Gwenn, Pivotal)
www.slideshare.net
- 遅刻して残念ながら聞けなかった・・・
- Concourse CIのバージョンアップの変遷を知ることができる内容だったっぽい
TEAM support in ConcourseCI (Toshiaki Maki, Pivotal Japan, Pivotal)
www.slideshare.net
- @makingさんによる、2.0で追加されたTEAM機能についての説明
- これまではBasic認証とGitHubのOAuth認証のみで、パイプラインが全員に公開だった
- 2.0でチームごとにパイプラインを独立して持てるようになった
- チームごとに認証が設定できるし、チームに複数の認証を組み合わせることもできる
- GitHubとUAA(Cloud Foundryの認証の仕組み)は複数ユーザー、複数チーム作成できる
- CLIからチームを作成するデモ
- 別チームのパイプラインは見えない
- makingさん、OAuthサーバーを自分で運営している
- https://github.com/maki-home/uaa
- 家計簿とConcourse CIをSSOしてるw
- Q: Pivotalではチーム機能使ってる?
- A: もちろん使ってる
- チームを削除するコマンドはまだ用意されていない
- postgreのクエリで削除するw
Concourse in Yahoo! JAPAN ( Fumiya Karasawa, Yahoo! Japan)
- @fmyさんによるYahoo! JapanでのConcourse活用事例
- ConcourseとCloud Foundryの導入をやっている
- Yahoo社内でプラットフォームの中央集中化が進んでて、CI/CDツールもその流れに
- OpenStack→Cloud Foundry、Jenkins→Concourseに置き換え
- Concourseはまだ足りてない機能もある
- 組織が1つなのはTEAMで解決した
- credential情報のセキュリティ
- Webhook
- JSOX法のためにログを保存してほしい
- Cloud Foundryと同じ環境でテストするためにDockerイメージを作成
- PRが作られるとユニットテストが走り、Cloud Foundry上に環境が作られ、PRにコメントする
- Concourseにcontributeしている
- Q: CIツールをConcourseにした決め手は?
- A: Cloud Foundryとの親和性が高い、OSSである、パイプラインの柔軟性が高い
LeoFS' CI with Concourse CI ( Yosuke Leo Hara, RIT Rakuten)
http://www.leo-project.net:8080/public/27bacc34/LeoFS-CI-with-ConcourseCI.pdf
- @yosukeharaさんによるLeoFS開発におけるConcourse活用事例
- LeoFSは楽天技術研究所が開発しているOSSのオブジェクトストレージ
- データ量の増加により信頼性が求められるようになってきたのでCIが重要
- 最初はJenkinsを使っていたけど、機能拡張が辛い
- 今年6月からConcourse CIをメインで使っている
- 品質向上(テストコストの削減)とパッケージのデリバリーが目的
- YAMLでジョブを設定できるのが楽
- Q: Jenkinsからの移行で困ったことは?
- A: ほとんど捨てたので特にない
- Q: Jenkinsならばできていたのにということはある?
- A: 特にない
- Q: Concourseは楽天の中でどれぐらい使われている?
- A: Gwennさんがいたところと私がいるところの2チームだけ
所感
Concourseのメリットがこれまでよくわかっていなかったけど、今回のMeetupでだいぶ把握できた気がする。
パイプライン中心の設計で、CIツールというよりはパイプラインプラットフォームという印象。最小限の機能しかなくてOSSなので、いろいろカスタマイズして柔軟なパイプラインを作りたい人に嬉しいのだろう。
これまではJenkinsがその役割を担っていたのだろうけど、やはり複雑になってしまったUIと拡張の難しさが世の中的なJenkins離れの原因になっている。あのエコシステムはそれはそれですごいのだけど。
Yahoo! JAPANや楽天といった大きい会社の活用事例が出てきたので、今後コミュニティも大きくなりそうという期待感を持った。