2016年に読んでよかった書籍をまとめておきます。
Work Rules!
- 作者: ラズロ・ボック,鬼澤 忍,矢羽野 薫
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/07/31
- メディア: 単行本
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Googleの人事が採用、育成、評価について書いた本です。
人事関連の仕事というとエンジニア的には苦手な人とのコミュニケーションとか心の話とかになりがちだと思っていたのですが、この本はできるだけ具体的なデータを使って人事という仕事を分析しています。人事をGoogleがエンジニアリングするとこうなりましたという内容で、最初から最後まで飽きることなく読み切ることができました。
もちろんGoogleだからできている部分もあるとは思うのですべてを鵜呑みにすればいいというわけではないですが、たいていの組織ではこの本から得られる学びがあるのではないかと思います。人事やエンジニアの人におすすめできる本です。
SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
- 作者: ジョン・ソンメズ,まつもとゆきひろ(解説),長尾高弘
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2016/05/20
- メディア: 単行本
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ソフトウェア開発者がよりよい人生を過ごすためのノウハウをまとめた一冊です。一言で表すと、エンジニア向けの自己啓発書です。
この本の著者の体験に依るところがかなり大きいので、書かれている内容についてはそのまま受け取らないほうがいい部分も多いです。自分は、不動産で儲けているノウハウのあたりはかなり生存者バイアスがかかっているのではと感じました。
一方、これまであまり触れられてこなかったエンジニアのセルフブランディングや仕事の効率化、運動、料理、果ては恋愛といった人生のあらゆる側面を改善するためのノウハウが詰まっているのは間違いないです。できる限り科学的なエビデンスなども合わせて書かれていて、それぞれの項目についての分量は少なめでも十分な内容となっています。
著者がかなりストイックなので書かれていることを誰もが完璧に実現できるとは言えないですが、日々の生活を見直したいエンジニアにおすすめです。
人を動かす
- 作者: D・カーネギー,山口博
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2016/01/26
- メディア: 文庫
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前に感想を書きましたが、人間関係を円滑にするための原則について書かれた自己啓発書です。ひょっとしたら、自分は自己啓発書好きなのかもしれませんね。。
誰もが自分を大切に思われたがっているというところがこの本の核になっていると思います。正直この本を読めば書かれてることを実践できるというものでもないですが、人とのコミュニケーションに課題を感じている人は読んで損はないと思います。自分もまだまだ実践できてないので、また読み直したいと思います。
ファシリテーションの教科書
ファシリテーションの教科書: 組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ
- 作者: グロービス,吉田素文
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/10/31
- メディア: 単行本
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会議や議論でのファシリテーション手法について書かれた一冊です。
事前の『仕込み』と実際の会議での『さばき』の大きく2つについて書かれています。論理的な部分と感情的な部分の両方についてうまくバランスをとって書かれている印象で、あまりファシリテーションに慣れていないけど今後は必要になるという人におすすめです。
自分も正直こういう分野は得意じゃないですが、この本のおかげで事前に把握しておくべきことや議論中に気をつけるべきことが自分の中で形に落とし込めたのでよかったです。
まとめ
今年読んでよかった本について簡単にまとめました。今年は正直あまり読書していなかったので、おすすめできる本も少なかったです。積ん読してる本もいくつか溜まってきてるので、少しずつでも読書する習慣を作り直さないといけないと感じています。