- 作者: ブライアン・トレーシー,門田美鈴
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/08/28
- メディア: 単行本
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『カエルを食べてしまえ! 新版』を読み終えたので、簡単に感想とかのまとめです。
ちょっと変わったタイトルですが、内容を一言でまとめると、最も重要で厄介なこと(=カエル)を最優先で実行しましょう、という本です。量は少なく、1〜2時間くらいあれば読めてしまうくらいでした。
もう少し掘り下げると、以下のような内容が書かれています。
- 目標をはっきりさせる
- きちんと計画を立てる
- 重要な上位20%のことに集中する
- 大きく複雑なことでも一歩ずつ進めていく
- 自分にしかできないことを見つける
- 時間の浪費をやめる
- 切迫感を持つ
- 仕事を中断しない
まっとうな内容でしたし、個人的にはできていない部分がけっこうあったので、いろいろ考え直すきっかけになる本でした。「1日のタスクは前日に計画しておくと翌日までにアイディアが浮かんで仕事が捗る」とか、「自己鍛錬とは、自分がすべきことを好きであろうとなかろうとできるようになること」とか、なるほどなと思う部分は多かったです。
一方で、科学的な検証とかはあまりない本です。実際にこれを実現した人とそうでない人で、なにが違ってくるのかといった説明はほとんどないです。また、「切迫感を持とう」とか、「やりとげるまでは他のことに気を取られないようにしよう」みたいな部分は、精神論に近いものを少し感じ、それを実現するために具体的にどうすればいいんだろうと疑問のまま終わる説明も多かったです。
筆者はビジネス寄りの人のようなので、そこまで理詰めな内容ではなく、どちらかというと精神面重視の啓発書という感想です。ただ、文章は読みやすく、「原則」という形で気をつけるべき内容もきれいにまとまっているので、気軽に読める本だと思います。誰にでもオススメというほどではないですが、なんとなく仕事に集中できていないと感じている人とかには習慣を考え直すきっかけになるかもしれません。