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『CircleCI実践入門』読了 / CircleCI を通して CI/CD に入門できる良書

技術評論社様から本日 9/14 発売の『CircleCI実践入門』を、著者の一人である金さんから献本いただきました。一通り読んだので、印象に残ったところなどをまとめておきます。

本の概要

『CircleCI実践入門』は、WEB+DB PRESS Vol.107 で特集『実践CircleCI』を執筆した浦井さん(@uraway_)と大竹さん(@tomoyaton)に加え、CircleCI 社 SRE の金さん(@kimhirokuni)の 3 名で執筆されています。

CircleCI の使い方の解説はもちろんのこと、CI/CD とはなにか、近年のアジャイルや DevOps の文脈の中でなぜ必要なのか、といったところも含めて丁寧に書かれています。また、Web アプリ開発やモバイル開発、デスクトップ開発の場面でどのように CircleCI を活用するかのサンプルも豊富に用意されています。

印象に残ったところ

『CircleCI実践入門』の物理本を手に取ったときに、そのボリュームの多さがまず印象に残ります。総ページ数としては 400 ページを超えています。

なぜこれほどの量になっているのかというと、この本は CircleCI の入門に留まらず、CI/CD の入門書としても使えるように、丁寧に解説が書かれているからです。CI/CD のなにが重要なのか、この機能はなぜ必要でどのような場面で使うのか、といったことが実践的な視点で書かれています。

これまでも CI/CD の入門書としては、『継続的インテグレーション入門』や『継続的デリバリー 信頼できるソフトウエアリリースのためのビルド・テスト・デプロイメントの自動化 (アスキードワンゴ)』といった本がありました。これらの本は間違いなく名著で、自分もとても影響を受けたおすすめの本なのですが、原理原則やプラクティスの説明が中心で、具体的に手を動かしながら学ぶタイプの本ではありません。一方で、『CircleCI実践入門』は、実際に CircleCI を手軽に動かしながら、実際の設定例を見ながら CI/CD を学べるので、CI/CD 入門者に取っつきやすい一冊なのではと思います。

設定例も豊富で、プログラミング言語は TypeScript, Ruby, PHP, Java の例が出てきますし、デプロイまわりでは AWS や Terraform、モバイルは Android と iOS、さらには Unity の例も出てきます。

もちろん CircleCI の機能解説も豊富で、細かい挙動まで解説が書かれています。普段 CircleCI を使う人は、手元に置いておくとリファレンスとして手軽に調べられていいと思います。また、これから CircleCI に入門する人にとりあえず渡しておける本ができたので、いろいろなチームで助かりそうです。

まとめ

『CircleCI実践入門』は、CircleCI を通して CI/CD に入門できる一冊です。400 ページという大ボリュームで、すべてを読む必要もなく気になるところだけつまみ読みもできる便利な一冊です。