Pipeline Multibranch Plugin の 2.15 で、表題の通り Jenkinsfile のパスを指定できるようになったのでメモです。
[JENKINS-34561] Allow to detect different Jenkinsfile filenames - Jenkins JIRA
これまではリポジトリ直下の Jenkinsfile で決め打ちだったのが、↑の画像のようにパスを指定できるようになっています。
この改善は、Multibranch Pipeline だけでなく、Organization Folder にも適用されています。ちなみに、通常のシンプルな Pipeline ジョブはこれまでもパスを指定できました。
この変更によって、
- 1リポジトリで複数の Multibranch Pipeline を作成したい
- リポジトリのルートには決まったファイル以外を置けない・置きたくない
という場合に嬉しそうです。他のCIサービスだと1リポジトリ1パイプラインで設定ファイルの名前が決め打ちであることが多いので、おもしろい取り組みです。
一方で、1つの Multibranch Pipeline につき1ファイルしかジョブとして認識できないのは以前と変わらずでした。Organization Folder では複数のパスを Project Recognizaers として指定できるのですが、その場合でも1リポジトリ1ファイルまでしか認識されません。
つまり、例えばモノレポ方式で1リポジトリにたくさんのプロジェクトがあってそれぞれに Jenkinsfile を用意する場合、複数の Multibranch Pipeline を作成するしかなく、ちょっと面倒です。
[JENKINS-35415] Multiple branch projects per repository with different recognizers - Jenkins JIRA
この件については、↑に別 issue として登録されています。CloudBees 社が提供する Jenkins Enterprise ではすでに機能としてあるようです。
UI 面での複雑さはありそうですが、個人的には Organization Folder 1つで完結してほしいので、今後に期待です。